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● RotK感想-1●

 まず、最初に。
 
 私は、原作大好きですが、映画が必ず原作のすべてを再現する必要はないと思いますし、無理だと思っています。
 小説をマンガにするのでさえ、そのままのものは移植できない。
 ましてや、小説をただ映像化することが、イコールおもしろい映画であるとは思っていません。というか、現実問題、不可能だと思います。特に、「指輪」のような壮大な物語の場合は。
 でも、だからと言って、まったく原作の本質から外れてしまったものは「原作付き」である意味がないとも思っています。

 つまり、多分、私はPJ版映画に対して許容量が広いのだろうと思うのです。
  もっと原作を大事にしたい人たちの中には、PJ版映画について、いろいろ文句も失望もあるのだろうなとは思います。そういう方には甘いと思われるような事を、多分書きます(^^;
 ですが、結局は、感想などは個人的な主観におもいきり左右されるものですから、以下は私の感想ということで、ひとつよろしくお願いいたしますm(_ _)m

 いやまあ、なんか固そうなこと書いてますが、結局好きなことを好きなように書いているだけです〜ということです(笑)。
 そして、完全にネタバレしますので、嫌な方は読まないでくださいね〜(^^;


*1*

 まず、なにが衝撃だったって、終わった時に「THE END」の文字が出たことです。
 いやあ、解っていましたよ。もちろん、三部作が終わるのは解っていて、一回目の本編を(数カ所で泣きながら画面 に見入って)3時間半近く見終わったわけですから、その文字が出るのは当然なんですが、「ああ! 終わったんだなぁ!」というのが、一番最初の感想でした。

 時間的には短く感じました。
「TTT」と同じく、フロド・ルート、アラゴルン・ルート、ミナス・ティリス側、ローハン側、と、いろいろなストーリーが同時進行する形の編集になっていました。この編集が、すごかったですね! 同時進行でここはこういうふうに動いていたんだということが、よくわかります。すごく難しいと思うのに、本当によく編集してあると思いました。
 シェロブのお話が、「TTT」ではなく「RotK」に入った理由もよく解ります。
 いや、もう、ブラヴォー!>PJです。

 やっぱりサルマンさまは一度も出てきません。
 療病院のシーンも、王様の癒しのシーンも出てきません。
 イムラヒル大公も出てこないし、メリーがセオデン王への忠誠を誓うシーンもありませんでした。
 全体的に、本当にいかに短くするか最大限の努力を払ったのだろうなぁと思える作りは、ある部分部分は置いてけぼりな感じになってしまっているシーンもありました。 (ペレンノールで負傷したエオウィンが助け出されるシーンがなく、その次出てきた時にはもうアラゴルンの戴冠式で、すっかり元気だったとか、同じく、燃やされそうになったファラミアがその後出てこず、次の出番は戴冠式でエオウィンと並んでにこにこしているとか、ね(^^; )
 もうどうしても、時間が足りない感が拭えないところもあります。
 でも、そういうことを含めても、圧巻の3時間強でした。
 よくあの時間制限の中で、あれだけのテンションを崩さず、きっちり綺麗に灰色港〜サムの帰宅までの物語を描いたと思います。

 ミナス・ティリスの素晴らしいこと!
 ゴラムはまた「TTT」よりも少し進化していました。肌の質感とかが本当にすごい。
 ペレンノールの戦いもまさに圧巻。
 滅びの山もすごかった。(すごいと素晴らしいばっかりだな(^^; 乏しい語彙だわ〜 )
 サウロン・サーチライトはちょっと笑いましたが(笑)。←サウロンが、バラド・ドゥアの上からあっちこっち睨み渡すのの表現として、サーチライトのように光がサウロンの目からのびていくんですが、これがまさに灯台?なんですよ(笑)。

 役者さんたちも素晴らしかったですね。
 今回、目だって良かったのがピピン。アラゴルンとフロドが活躍するだろうなというのは思っていたんですが、ピピン、がんばってました。
 代わりに、ちょっと割りを食っちゃったのがメリーかな。
 同じく、ファラミアの描かれ方との対比で、デネソールが少しファンには残念な人物像になっているかもしれません。
 ですが、誰がどうという作りではなく、本当にすべてのキャラが各々全力を尽くしていた感じがしていました。
 またこれは個別感想で。

 まずオープニングは、ミミズ(笑)。
 ミミズ(ゴカイかな?)のアップから始まります。
 それから、まだ普通の姿をしたスメアゴルが、ゴラムに変化していくまでの短いシークエンスが入り、そこからフロド・ルートへと流れて、そこで「Lord of the Rings」のタイトル。
 そして、ファンゴルンの森を抜け、アイゼンガルドに進むガン爺や王様たち。その後で「Return of the King」のタイトル。
 このシーンでちょこっとだけ木の髭も出てきます。「サルマンにはもう力はない」というガン爺の台詞が入り、事実上、そこでサルマンさまは劇場版映画からはフェイド・アウトということになりました。
 パランティアは、水の中からピピンが見つけて拾う設定になっていました。

 合流した皆はエドラスへ。
 アイゼンガルド〜エドラスの宴会までは、とてもピピンとメリーがホビットっぽく、いい感じです。
 でも、パランティアに興味を引かれてしまうピピンが、ガン爺が寝ているのをいいことに、パランティアをのぞき込んでしまってひと騒動に。
 この時、ガン爺、目を開けて寝ています。やはりマイヤだから?(笑)原作を読んでない人には、何故あそこでガン爺が目を開けて寝ているかはわからないでしょうねぇ。魔法使いだから、と納得してくれるかな?

 ここからローハン組、ミナス・ティリスに先行するガン爺&ピピン組、 その後ローハン組から分離して「死の道」を行くアラゴルン&レゴラス&ギムリ組、そして、フロド組、オスギリアスでのファラミア組、と、話が別 れて行きます。
 あ、裂け谷親子組もね。
 よくもまあ、まとまったものだと思いました。

 メリーとピピンの別れには、涙を誘われますよ〜Ψ(`∀´)Ψ
 飛蔭に乗せられて去っていくピピンを見送るために、メリーが必死でやぐらに上っていくのを、アラゴルンが追っかけていくシーンがあるんですが、まず一番最初にほろりとしたのはこのシーンでした。

 ミナス・ティリスに先行したガン爺の言葉を、デネソールは聞きません。
 映画のキャラ作りとして、デネ・パパは、より解りやすい「対抗者
」として描かれている感じです。「ゴンドールはわたしのものだ」などと言ってしまうのですな。 とにかく、ガン爺には従いたくない雰囲気マンマン(^^;  ローハンへの援軍要請も拒否します。
 しかしガン爺。はいそうですかと黙っていません。
 こっそりピピンを烽火台の上に上らせ、デネソールに無断で狼煙を上げてしまいます(笑)。
 この狼煙の烽火台、点々とローハンまで続いているわけですが、まあ、それはそれはとんでもないところにあります。
 ものっすごい雪の山の天辺とか、どこに人間が待機してるんだ???というような槍のように尖った山の天辺とか(^^;  もう、それこそカラズラスのような、ね。
 でも、もちろん自動点火じゃないわけですから、狼煙守がいるんですよね。
 ……ゴンドール究極の左遷の場所だなと思いました(笑)。
 ちょっと、ちっちゃいボロミアとかが、「おまえ、ぼくのいうこときかないと、あもん・でぃんのほうだいもりにしちゃうぞ」とか言ってるシーンを思い浮かべましたわ(大笑)。

 まあ、そんなこと言ってツッコンでましたが、絵的には非常に美しいシーンでした。

 で、この狼煙の要請に応えてローハンが動くわけですが。
 ガン爺が勝手に上げた狼煙で動くのか、ローハン(^^;
 デネソールに「わしゃあ、呼んどらん!」とか言われたらどうするんだ、ローハン! と、思いました(笑)。いや、そんなことにはならない訳ですが。

 そして、ローハンの遠征が始まります。
 実は、意外だったのは、あまりエオメルの台詞がないことでした。
 やはりセオデン王がメインになるので、思ったほどエオメルが目立ってこないんですね。
 でも、これは後半、実際の戦闘に入ると台詞がなくてもエオメルは目立っていました(笑)。

 予想の中のことですが。ガン・ブリ・ガンなんかも出てきません。
 この遠征の途中、ローハンのパオ(?)をエルロンドさまが訪れ、アラゴルンにアンドゥリルが手渡されます。出戻ってきたアルウェンに説得される形で、剣を鍛え直し、運んできたわけですな。
 その後、エルロンドさまに言われ、アラゴルンたちは「死者の道」に分け入ります。

 この、出戻ってきたアルウェン。
 ある予見のような幻(?)を見ることで、港への道から裂け谷に引き返すんですが、この時彼女が見るのが、なんと! アラゴルンと、ちっちゃい、たぶん4つ5つくらいのエルダリオンなんですよ!
 エルダリオン!!!
 見られるとは思わなかったよ〜っΨ(`∀´)Ψ
 ちゃんとエンド・ロールにもエルダリオンと名前が入っていました。

 めっちゃくちゃかわいいんです!!!!!  りりしくもあり!!!
 最初、子供がエルフの行列の前を横切った時、「あれ? エルフに子供?」と不思議に思い、その次には「もしかして、アルウェンがエステルちゃんを思い出してるの???」と思い(だってねぇ、マジでエステルちっくなお子様なんですよ! つまり、アラゴルンのイメージに似た子を捜したんでしょうねぇ)最後に、その子供の走っていく先が、森でなく大理石の建物の中に移り変わり、その先にちょっと年を取ったアラゴルンが待っていたことで、「エルダリオンだ〜っ!!!!!」と思ったんですよ!
 私、ものすごく好きなシーンでした。
 ええ、もう、手許にリモコンあったら、10回くらい繰り返して見ていたかもしれません(笑)。
 愛しそうに駆け寄って抱き上げる王様との映像、たまりません!
 笑っていたその子が、ふと悲しそうな問いかけるような表情になってアルウェンを見るわけですね。
 そら戻るわ(^^;
 結構、始まってまもなくにあるシーンです。
 ガン爺&ピピンが、ミナス・ティリスに到着する前ですな。
 お見のがしなく!


―――その2に続く―――



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