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● RotK感想-3●

*3*


 ペレンノールの戦いは圧巻でした。

 オスギリアスから押し出してくるモルドール軍。大きな櫓やカタパルト、無数のウルク・ハイにトロル。
 トロルが軍楽隊やってます(笑)。
 太鼓をナナメ掛けにして、ちゃんとリズムをとって行進してくるんです。

 その前に、一頭の馬がミナス・ティリスに戻ってきます。
 その馬を迎え入れるために開かれた城門の向こうには、展開するモルドール軍が近づいてくるのが見え、嫌でも緊張感が高まっていきます。
 馬の手綱に片足を引っかけるようにして引きずられて来るのが、気を失ったファラミア。右肩に2本の矢が突き刺さっています。
 戸板に乗せられて白の木の広場に運ばれたファラミアを、取り乱したようすのデネソールが転がるように迎えに出てきます。
 だから、そこで取り乱すくらいなら、なんでもうちょっと解りやすい愛情をファラミアに見せてやらんかっ!!!と、誰もが必ず思うシーンですな(^^;
 ピピンが「彼はまだ生きている」と言っても、デネ・パパ聞きゃしません。
 「もう私の家系も、執政家も終わりだ〜!」と叫び、城塞の端までよろめき歩き、そこで、初めてモルドール軍が無数の軍隊でミナス・ティリスを包囲しているのを見て、表情を固めるデネソール。
 自分が狼煙を上げるのを賛成しなかったのも置いといて「ローハンはこないのか! セオデンは私を裏切ったな!」とか、逆恨みのようなこともおっしゃる(^^;
 原作通り、カタパルトで撃ち込まれてくる、ファラミアとともにオスギリアスに出撃した兵士たちの生首、というシーンもありました。

 このあたりから、 デネソールの描かれ方は特に崩れていきます。
 もう、とにかく絶望に蝕まれた狂気の人、という感じになっていきます。
 やはり十分な時間がないために、狂気の部分が強調され、情けないデネソール像になっています。
 城塞を守る兵士たちに、自分の絶望のままに「もう駄目だ〜っ!!!」というようなことを叫びまくるデネソール。それを止めたのは、ガン爺の杖でした(笑)。
 顔面をガツンと一発。腹に突き一発。崩れ落ちたところを首筋に一発(大笑)。有無を言わさず殴り倒します。ガン爺、今までの彼に対する不満を、この際一挙に返しているようでした。
 デネソールを殴り倒したガン爺の「戦いの準備をしろ!」という言葉で、ミナス・ティリス全体が一挙に戦闘態勢に入って行きます。
 デネソールの言葉に狼狽える兵士達を鼓舞し、飛蔭でミナス・ティリス中を駆け回るガン爺、かっこいいです♪
 より一層武闘派イスタリになっています。
 白兵戦ではグラムドリングと杖の二刀流。この二刀流がまたかっこいい! 私、モリアの時からこのガン爺の二刀流大好きなので、見られて嬉しかったですね〜♪

 まず最初にカタパルトでの打ち合いがあるわけですが、ここで不思議だったのが、ミナス・ティリス側の石は、誰がカタパルトに乗せたのか?ということです(笑)。
 モルドール側にはトロルがいるので、どんな大きな石でもカタパルトに乗っけることができるのは解るんですが、ミナス・ティリス側が飛ばす石(石というか、崩れ落ちたミナス・ティリスの建物の破片?)なんて、家一軒ぶんくらいの大きさがあるんですよ(笑)。あんなもの、人間にゃあ持ち上げられない。何人いようが無理だ(^^;  やっぱガン爺が魔法で乗っけてたんですかね(笑)。

 ここで、ミナス・ティリス側のカタパルトを破壊するためにナズグルが上空から急降下してくる映像は、予告編にありました。

 とにかくね、観客はとても当たり前のように映像を見ているわけですが――そして、もちろん映画を見ている間はそれでいいと思うんですが ――あれが1から作り上げられた建物、CGとミニチュアの作り物なんだと考えると鳥肌が立ちます。
 ヘルムもオスギリアスもすごかったけど、ミナス・ティリスの都市城塞の戦いは、本当にすごい。
 作り上げた人たちの熱意と技術とオタク度(笑)の賜物なんでしょうねぇ。
 別口の制作番組で見ましたが、絶対にカメラに映らないようなミニチュアのアーチの中にも、階段がきっちり50段も作ってあったそうです。 そういうところが映画のスピリットになるんだよ、と説明されていましたが、まったく、普通 にできることではありませんよ〜(^^;
 帰国してからミナス・ティリスの原作描写を読み返しましたが、実に忠実に再現されています。
 船の舳先に例えられる、一番上の階層にある白の木の広場の尖った先端に、胸壁の切れ目があるんですね。囲いがなく、そこから足を踏み出せば下にまっ逆さまという部分があるんです。なんであんなところに切れ目があるのか? 危ないのに、と思っていたんですが、原作にちゃんと切れ目があると書いてありました。ベレゴンドとピピンがそこでごはんを食べていましたよ(笑)。

 包囲戦が激しくなるなか、ミナス・ティリスの一層目が落ち、皆が二層目に非難し始める時、ようやくローハンの援軍が到着します。
 もう、ローハン、めちゃくちゃかっこいいです! やっぱ騎馬兵は強い〜!!!
 突撃する前のセオデン王の演説も、前列に並ぶ兵の槍の先を、自分の剣でカンカンカンと触っていくシーンもいいですよ〜!

 突撃する騎馬兵の軍団が、文字どおりモルドール軍を蹴散らしていきます。
 エオメルも、すごい形相で突っ込んでいきます。
 こっそり戦闘についてきたエオウィン&メリーも、あまりのモルドール軍の多さに息を飲みますが、セオデン王の鼓舞に応え共に突撃していきます。
 戦闘はローハンの到着で多少の希望が見えてくるか?というようなタイミングで、オリファントの軍勢が大量 にやってくるんですな。
ローハンサイドも、一瞬呆然としますが、それでもオリファントに突っ込んでいきます。
 とにかく、セオデン王やエオメルが強いのはまあ当然として、なにに驚くってエオウィンの強さです(笑)。
 姫、めちゃくちゃ強い! 大活躍です。ひとりでオリファント倒しちゃうんだもん!(笑) お兄ちゃんより強いかも(大笑)。

 ミナス・ティリスの中では、戦っている人たちをおいて、デネソールがファラミアを連れて廟所へと向かいます。
 薪と油を持ってこさせ、共に燃え尽きようとします。 ちゃんと「ファラミアはすでに燃えている」というパパの台詞もあり、私は嬉しかったよ〜(≧∇≦)
 とにかく、特攻前のファラミアのシーンと、このシーンだけはちゃんと入れてほしかったんですよ。映像で見たかった。見れて本当に満足でした。
 それをピピンが見かけ、必死で止めようとするんですが、逆にデネソールに仕官を解かれ、放り出されてしまいます。ベレゴンドなどは出てきません。ピピンが必死に駆け回り、ガン爺を見つけて連れてきます。

 このあたり、ピピン大活躍です。
 いままでトラブル・メイカーだったピピンが、一生懸命ファラミアを助けようとがんばります。
 本当に、一番成長の見えるのがピピンかもしれません。あのノンキものだったピピンが、健気にがんばるんですよ。 涙ちょちょ切れますΨ(`∀´)Ψ
 油を被ったデネソールが、今まさに火をつけろと命じた時に、ガン爺がピピンを連れて間に合うんですが、制止も聞かず衛兵の持った松明を取り上げて火をつけてしまいます。
 ここでも、ガン爺、デネソールに意趣返しを(笑)。
 衛兵から槍を取り上げると、デネソールを薪の上から情け容赦なく叩き落とします。ホントに、よっぽど鬱屈が溜まっていたと見える(笑)。
 その間に、ピピンががんばってファラミアを薪の上から自分共々転がり落とすと、デネソールはそこで「わたしの息子を奪うな!」とピピンに掴み掛かるんですが、またしてもガン爺が阻止。飛蔭が前足振り上げて、燃えてる薪の上に蹴り上げてしまうんですよ!
 ちょっと待て! それはガン爺が最終的に手を下したということになるのでは???と、いうシーンです(^^;
 映画版ガン爺、よっぽどデネソールに恨みがあったらしいと、思いました(笑)。
 燃え上がる薪の上のデネソールがファラミアを見つめます。ここでファラミアがうっすら目を開き、しばしの親子の見つめ合いのシーンがあります。泣き出しそうに歪んでいる顔は、多分、ファラミアが初めて見る父親の顔だったのでしょうな。
 そのまま、デネソールは火だるまになり、廟所を飛び出していき、白の木の広場の先端からまっ逆さまに落ちていきます。「デネソールの最後だ」とかなんとかガン爺が冷静につぶやきながら見送るわけですが、ここは本当に「あんたのせいなんじゃあ???(^^; 」とツッコミそうになります(笑)。

 原作のデネソールと一番違うところはここかもしれません。
 原作のデネソールは、あくまで自分で火をかけて死んでしまいますからね。
 よく言えば人間的、悪く言えばちょっと原作よりも情けないデネソールの死にざまになっていると思います。
 私は許容範囲内でしたが、デネ・パパファンにはどうかなぁ?という描かれ方でしょうね(^^;

 さて、ペレンノールで戦っているローハン。
 オリファントと戦わなくてはならない上にナズグルまで降りてきます。この降りてきたアングマールの魔王にセオデン王が吹っ飛ばされ、愛馬の下敷きになって動けなくなってしまいます。
 エオウィンはオリファントの転倒に巻き込まれて、メリーとはぐれるんですが、アングマールの魔王がセオデンに迫っている、その間に割り込むんですな。
 原作でもある、エオウィンとアングマールの魔王の対決です。
 ここでも姫、すっごい強いです(笑)。翼ある獣の首を切り落とし、ナズグルを地面 に引き下ろし、堂々と闘いを挑むんだから!
 このあたりのシークエンスは、ほとんど原作に忠実に描かれているんじゃないでしょうか。
 魔王と渡り合うエオウィン。しかし、盾を砕かれ、喉を掴まれ「どんな男も私を殺すことはできない」という魔王の言葉を聞きます。そこで、エオウィンと別 々に吹っ飛ばされていたメリーが、背後から魔王の膝裏を刺す。叫び声を上げる魔王に、兜をはぎ取ったエオウィンが「私は男ではない」と宣言して魔王の顔面 に剣を突き刺し、魔王を滅ぼす、という感じです。
 原作でメリーとセオデン王がする会話は、エオウィンと王がします。
 ここの会話が、「TTT」でサルマンから解放された王が言う台詞をそのまま繰り返しています。「おまえの顔がわかるぞ……エオウィン」というやつです。そのまま、エオウィンに見取られて王は息を引き取るわけですが。
 セオデン王は、いい男ぶりです〜(≧∇≦)
 戦いに出る前は、やる気でなかったり、ちょっと尻込みするようすを見せたりもしたセオデン王ですが、いざ戦いに出てくると勇敢で強い。
 もう、マジでローハン組はかっこいいですね。

 この後、魔王との戦いに傷ついたエオウィンも、セオデン王の上に折り重なるようにして倒れ込み、王の死に泣き崩れます。
 多分、予告編にあったエオメルの嘆きは、この後に入るシーンだったと思うんですが、劇場版には入っていませんでした。
 あのシーンのエオメル、非常によかったので、入らなかったのは残念です。
 SEE待ちでしょうね。
 
 そのシーンと前後して、海賊船がミナス・ティリスに到着。
 アラゴルンたちと幽霊さんの大群がどっと戦場に押し寄せます。
 ギムリとレゴラスは、またしてもカウント合戦を開始。この時、最大のレゴラスの見せ場が(笑)。
 もう、やりすぎ!というくらいやってくれます、王子(爆笑)
 今まで1部2部でやってきたアクロバティックなことの集大成です。
 自分のほうにせまってくるオリファントによじ登り、オリファントに突き刺さった矢を足場にもっとよじ登り、綱を取ってターザンのように飛び回り、兵士達の乗っている駕篭(?)を支える腹帯を叩ききり、突き落とし、オリファントの上まで上りきると一度に3本の弓矢を放ってオリファントまで倒す、と(笑)。あげくの果 てに、前のめりに倒れ込むオリファントの鼻を、スノボーに乗っているようにすべり降りてきて、「ふー」と、肩を竦めてみせると。
 とてもこの人、ペラルギアで鴎の声を聞いたあとには思えません(^^;
 映画版のレゴラスはこんな感じなので、もういっそいいかなと思って笑ってしまうのがよろしいかと(笑)。

 ちなみに、最後までレゴラスと鴎や海との話は映画では出てきません。
 これもSEEに入らないかなぁ〜! 私、大好きなエピソードなんですが。

 そんなレゴラスに「それもカウントは1だからな!」とギムリが言うところは、毎回毎回観客から笑いが起こっていました(笑)。
 ということは、「TTT」でレゴラスが梯子を打ち落としてたくさん敵を倒したのも「1」だったのね〜! だから、絶対43なんかじゃねぇよ(^^; というレゴラスのファイナル・カウントが43だったのか〜っと、こんなところでちょっと納得したりしました(笑)。

 幽霊さんたちの大活躍で(笑)ペレンノールの戦いにはケリがつきます。薄く緑に輝く幽霊さんたちが、わら〜っと地面 や敵やミナス・ティリスの側面をなめていく映像は、なんだが甘い物に群がる虫のようで(^^;
 幽霊さんたちのおかげで一発逆転、という感じになっています。
 まあ、あっけない描かれかたと言われればそうですな、という感じ。
 しかしこの映画、そういうところはキリキリ進みます。どう考えても仕方がないことだと思いますがね(^^;  だって、もうちょい詳しく描いていったら、平気で4時間超えになっちゃうでしょうから。

 その後、もうちょっと解放するの待てば?とギムリに言われても、幽霊さんたちをちゃんと約束通 り解放してあげるアラゴルンというシーンもあります。王様の「Be at peace」が再び聞けます(笑)。

 とにかく、何度も書きますが、ミナス・ティリスの攻防戦は圧巻です。
 いろいろ細かいとこツッコンだりしてますが(笑)、 映画として、ここまで見せてくれたPJに本当に感謝!という気持ちですわ〜っ!!!


 うーん、長い(^^;
 どこまで書くつもりだ>おれ(≧∇≦)
 本編感想は次で終わらせます。その後、キャラ別と腐女子視点をおまけにつけ加えるつもり(笑)。
 わはははは。長いよ〜Ψ(`∀´)Ψ
 

―――その4に続く―――



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